コロナの脅威

パンデミック期となったコロナウイルス

現在、新型コロナの感染拡大が、世界中で進んでいる。3月11日、世界保健機関(WHO)は、パンデミックと表明した。

人類は、有史以前から感染症との闘いを繰り返してきた。たとえば衛生環境の改善や、診療技術の向上などに努めてきた。しかしいまも、感染症の脅威から逃れることはできていない。新型コロナの感染拡大は、それを浮き彫りにしている。

感染症は病気の一種ではあるが、対処方法は通常の医療の枠にとどまらない。予防時や感染拡大時の対策は、自然災害に対処する場合に類似したものと位置づけられている。つまり、社会全体での予防や正確な情報の伝達など、世の中の幅広い領域に関係すると考えられている。

ここで、過去のパンデミックを振り返ってみよう。パンデミックとは、感染症が世界的に同時期に流行することや、流行する感染症そのものを指す。WHOは、流行状況に応じて4つの期を設定しており、「人への感染が世界的に拡大した段階」をパンデミック期と位置づけている。

世界情勢に影響がでる

日本では、感染症ごとにワクチンの予防接種が行われている。その結果、ワクチンがある感染症に対しては、9割を超える人が免疫を持っている。「免疫を持つ人が多いほど、感染症が流行しにくくなる」という考え方にもとづいた予防策は、「集団免疫」といわれる。

基本再生産数で表される素の感染力でみれば、はしかのほうが断然高い。しかし、ワクチン効果を含めた総合的な感染力でみると、ワクチンがないSARS、MERSの脅威が高まってくる。残念ながら、新型コロナにも、まだワクチンはない。実用化には、相当な時間がかかる見込みだ。

新型コロナは流行のピークがみえない。政府は全国の小中高、特別支援学校につき、春休みまでの臨時休校を要請するなど、史上に例をみない展開となっている。

一般の市民として大切なことは、一人ひとりがいますべき予防策(石鹸での手洗い、咳エチケットなど)を粛々ととることだと思われるが、いかがだろうか。